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【音楽家の誕生日 一覧】
ジェシー・ノーマン
Jessye Norman
[ソプラノ歌手/アメリカ]
1945年9月15日-2019年9月30日 74歳没
『アメージンググレイス』(1995年演奏)
生涯
1945年 アメリカ合衆国ジョージア州オーガスタに、ピアノを得意とする母親と、地元の教会で聖歌隊員をつとめた父親との間に生まれる。
4歳の頃から教会で歌う。
奨学金を得て、ワシントンにある名門黒人大学のハワード大学でキャロライン・グラントに師事。その後、ピーボディ音楽院でエリザベス・マニオン、ミシガン大学でピエール・ベルナックに師事。
1968年23歳 ミシガン大学修士号を取得。
1969年24歳 難関として知られるミュンヘンARD国際音楽コンクール声楽部門に優勝。
同年ベルリン国立歌劇場にてリヒャルト・ワーグナー『タンホイザー』エリザベート役で、オペラ歌手としてデビュー。「歴史的なソプラノ」との高い評価を受ける。
1972年27歳 ミラノ・スカラ座、コベント・ガーデン王立歌劇場で『アイーダ』でデビュー。エディンバラ音楽祭出演などヨーロッパ各地の歌劇場に出演。
1973年28歳 アメリカへ帰国。リンカーン・センターにおいて母国での公式なデビューを果たす。
1983年38歳 E.ベルリオーズ『トロイ人』でメトロポリタン歌劇場にデビュー。
以後、R.ワーグナー、G.ヴェルディなど幅広いレパートリーで“世界最高のソプラノ”と評され活動。
1985年40歳 初来日。
1985年ならびに1997年の米国大統領就任式でアメリカ国歌を歌う。
1986年41歳 エリザベス英女王の60歳の誕生日記念式典で歌唱。
1989年44歳 フランス革命200周年記念行事でコンコルド広場において、『ラ・マルセイエーズ』を歌唱。
1990年代初頭より、ニューヨーク州クロトン=オン=ハドソンにてテレビタレントのアレン・ファントから購入した「ホワイト・ゲーツ」と呼ばれる人里離れた屋敷で暮らす。
『アヴェ・マリア』(1992)
V.
1996年51歳 故郷のジョージア州で開かれたアトランタ・オリンピックの開会式にて『アメイジング・グレイス』を歌う。
1999年54歳 ダンサーのビル・T.ジョーンズと舞台「ハウ!ドゥ!ウィ!ドゥ!」を共同製作。
2000年55歳 ジャズの大御所デューク・エリントンの宗教曲でヨーロッパツアーを行うなど、オペラ歌手としての活動に加えて、定期的なリサイタル、黒人霊歌など幅広く活動する。
また、一般に避けられがちな新ウィーン楽派以降の音楽にも取り組み、シェーンベルク(1874-1951)やA.ベルク(1885-1935)を得意としていた。
ベルク: 7つの初期の歌 Sieben frühe Lieder
シェーンベルク:期待 Erwartung
9月11日は、カリフォルニア州パサデナ市ブレア・マグネット高校において彼女がコンサートを行なったことを記念して、「ジェシー・ノーマンの日」と定められている。
2006年61歳 グラミー賞特別功労賞受賞。(1980年、1982年、1985年にグラミー賞受賞)
2009年64歳 アメリカの国民芸術勲章とフランスのレジオンドヌール勲章を授与。
R.ワーグナー:トリスタンとイゾルテ
指揮:カラヤン(1908-1989)
2019年9月30日74歳 ニューヨーク市内の病院で、脊髄損傷の合併症による敗血症性ショックと多臓器不全のため亡くなる。
ビゼー:カルメン
カルメン:ジェシー・ノーマン
ドン・ホセ:ニール・シコフ(1949-)
指揮: 小澤征爾
フランス国立管弦楽団
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