12月20日1948年【内田 光子】

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内田 光子
うちだ みつこ
Dame Mitsuko Uchida DBE

[ ピアニスト / 英国 ]
1948年12月20日 - 73歳
英国ロンドンを拠点に、ベルリンフィルと何度も共演するなど世界で活躍するピアニスト。日本人として誇るべき音楽家ですが、国籍はイギリスです。


モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番/第24番

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番
指揮:S.ラトル(1955‐)
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 2010年2月14日

 

経歴

お茶の水女子大学附属小学校在学中、桐朋学園の「子供のための音楽教室」で松岡貞子に師事。
1960年12歳 外交官であった父と共に渡欧。
1961年13歳 オーストリアのウィーン音楽院でリヒャルト・ハウザーに師事。
1966年18歳 ミュンヘン国際音楽コンクール第3位。
1969年21歳 ウィーン・ベートーベン国際ピアノコンクール第1位。
1970年22歳 ショパン国際ピアノコンクール第2位入賞。
1971年23歳 ロンドンデビュー。
1972年24歳 拠点をウィーンからロンドンに移す。
1973年25歳 ルツェルン音楽祭主催クララ・ハスキル・コンクール第2位獲得。
1975年27歳 リーズ国際ピアノ・コンクール第2位。同年 レーヴェントリット国際コンクール第2位。
ヨーロッパを中心に活動するが、1970年代は無名であった。

1982年34歳 ロンドンのウィグモア・ホールでのモーツァルト「ピアノ・ソナタ連続演奏会」が厳しい評価をするロンドンの批評家から絶賛を浴び、一躍楽壇の寵児となる。
1983年35歳 エリザベート王妃国際音楽コンクールの審査員を務めたが、現在は一切のコンクール審査員を断っている。
1984年36歳 イギリス室内管弦楽団を弾き振りしたW.A.モーツァルト「ピアノ協奏曲 全曲演奏会」、モーツァルト「ピアノ・ソナタ」と「ピアノ協奏曲」全曲録音が大成功をおさめ、国際的な名声を得る。
1984年 小澤征爾(1935‐)指揮ベルリン・フィル定期演奏会にバッハのピアノ協奏曲とO.メシアンの異国の鳥たちを弾いてデビュー。以降、世界の主要なオーケストラと共演、ザルツブルク音楽祭、プロムス、タングルウッド音楽祭、ルツェルン音楽祭などの世界的音楽祭で演奏。

1986年38歳 芸術選奨文部大臣賞、およびサントリー音楽賞受賞。
1988年40歳 日本ゴールドディスク大賞アルバム・オブ・ジ・イヤーを受賞。
1990年42歳 ロイヤル・フィルハーモニック・ソサイエティ・チャールズ・ハイドシェック特別賞受賞
1991年43歳 カーネギー・ホールにてデビューリサイタル。第3回飛騨古川音楽大賞受賞。
1996年48歳 朝日賞受賞。
2001年53歳 CBE(大英帝国勲章第3位)授与。
2005年57歳 日本芸術院賞、文化功労者に選出。
2006年58歳 日本レコードアカデミー賞受賞。

モーツアルト:ピアノ協奏曲 第25番 K.503
指揮:R.ムーティ(1941-)
(2006年演奏)

2008年60歳 BBCディスク大賞
2009年61歳 「DAME デイム」(大英帝国勲章第2位)を授与。
2011年63歳 第53回グラミー賞最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞受賞。

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&第27番

 

2012年64歳 ロイヤル・フィルハーモニック金メダル
2014年66歳 ケンブリッジ大学より名誉博士号授与。
2015年67歳 モーツァルト生誕259年記念モーツァルト・ゴールデン・メダル
授与。同年 高松宮殿下記念世界文化賞を音楽部門受賞。
2017年69歳 ドイツのソプラノ歌手ドロテア・レシュマンとのアルバムが、第59回グラミー賞・クラシック部門最優秀ソロ・ボーカル・アルバム賞受賞。

シューマン:≪リーダークライス≫≪女の愛と生涯≫/ベルク:初期の7つの歌

コンサートでは必ず自分のピアノを持ち込み、調律は必ずジョージ・アンマン氏が行う。日本でのリサイタルに、しばしば美智子皇后が鑑賞される。
プライベートでのパートナーは、「世界最高の知性100人」にも選ばれた、EU理事会対外・政治軍事総局長であるロバート・クーパー。

語録

※ 音楽の他にやりたいことは何一つない、と。身勝手に生きてきて、賞をいただくなんてもったいないと感謝しています。(2015年11月世界文化賞受賞に際して)
※ 「読む」ことに関しては、75%ぐらいが英語ですね。~ただ音楽では、ドイツ語が重要です。~私は演奏中はドイツ語で数えています。(2015年11月)
※ 私の理想の一日というのは、だれにも会わないこと。雑念を持ち込まれるのが嫌なんです。(1984年5月毎日新聞)
※ 好きな人は好き、嫌いな人は嫌い。邪魔をする人はすべて嫌いです。(1984年5月毎日新聞)
※ もし、離れ島へ行くとすれば持っていくレコードはバッハです。(1989年3月毎日新聞)
※ 土と空気と空と、そしてそこの人と、そこで暮らしている人の内面の生活、それを全部ひとからげにしたものが文化なんですよね。(1990年5月朝日新聞)
※ 天才が残してくれた作品がすべて。演奏家はあまり重要じゃない。(1999年10月読売新聞)
※ モーツァルトは人間の愛を語り続けた。ベートーヴェンは人間の美徳、宇宙を描き出そうとした。シューベルトは生きるということ、死ぬということを音にした人だと思います。(1997年11月朝日新聞)

モーツアルト:ピアノ協奏曲 K.595
指揮:S.ラトル(1955-)
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

公式HP

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