ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
Wiener Philharmoniker

【本拠地】オーストリア ウィーン
【ホール】ウィーン楽友協会大ホール(ムジークフェラインザール)〈1870年建設〉
【設立年】1842年3月28日
【HP】https://www.wienerphilharmoniker.at/(日本語)

1842年3月28日、帝国王立宮廷歌劇場(後のウィーン国立歌劇場)のメンバーを集め、作曲家オットー・ニコライの指揮のもとに行われた「大コンサート」が始まり。正式な略称はWPh。WP、VPOと表記されることもある。

1870年、「黄金のホール」と呼ばれる楽友協会大ホールが完成し、1870/1871年のシーズンから本拠地となる。
1875年から1882年までハンス・リヒター(1843-1916)が首席指揮者に就任し、ブラームスの交響曲第2番、第3番、ブルックナーの交響曲第8番を初演するなど”ウィーン・フィルの黄金時代”と呼ばれる。
リヒターの後任のグスタフ・マーラー(1898年 – 1901年就任)指揮のもと、1900年パリ万国博覧会において、ウィーン・フィル初の国外公演が行われた。
1918年ハプスブルク帝国の崩壊とともにパトロンを失い、宮廷楽団から、労働者のためのコンサート、舞踏会主催、録音などを活動の中心とする。

団員・指揮者

ウィーン国立歌劇場管弦楽団(6管編成)団員約150名のうち、入団を認められた者が自主運営団体であるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(5管編成・約120名)を構成し、ウィーン国立歌劇場管弦楽団の団員としての活動が義務付けられている。団員の採用に関して、1973年以降はオーディションに合格した後、国立歌劇場の団員として3年の試用期間を経て、正式にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の団員として採用される。採用されるのは、多くの団員が演奏活動のかたわら教鞭をとっているウィーン国立音楽大学の出身者がほとんど。
1990年代まではオーストリア(ドイツ)人または旧ハプスブルク帝国支配地域出身の男性にほぼ限定されていた。ウィーン・フィルの高い演奏水準の維持は演奏者の性別や民族の均一性によるところが大きいと言われている所以である。均一性の他の理由として、弦楽器はコンサートマスターを除きオトマール・ラング工房で製作されたものが用いられ、管楽器はウィンナ・ホルン、ウィンナ・オーボエ、ウィンナ・トランペット、ウィンナ・パウケンなど、ウィーン独自の伝統的なスタイルのものが使われている(近年職人の減少により、ヤマハがこれらの楽器の開発と製作に携わっている)。コンサートマスターには、ストラディバリウスの「シャコンヌ」がオーストリア銀行から提供、貸与される。

1933年以来、常任指揮者は置いておらず、定期演奏会も楽団にて自主決定。指揮者は過去ベームが57回と最高。次いてウィーン国立音楽大学出身のアバドやメータである(アバド41回、メータ29回、フルトヴェングラー22回、カラヤン18回)。2002年から2007年まで小澤征爾がウィーン国立歌劇場の音楽監督を務め2002年には小澤征爾は日本人として初めてニューイヤーコンサートを指揮した。
楽器配置は「対向配置」(第一ヴァイオリンがと第二ヴァイオリンが指揮台をはさんで「対になって向き合うように」配置する方法。

【名誉指揮者】
カール・ベーム 1967年
ヘルベルト・フォン・カラヤン 1983年(公式発表は1988年)
【名誉団員】
レナード・バーンスタイン
リッカルド・ムーティ
小澤 征爾

演奏会

【定期演奏会】
ウィーン楽友協会大ホールにて、9月〜6月にかけて毎月一回程度・日曜日午前11時開始・1プログラム1回・年10回行われる。夜はオペラ公演を行うため、定期演奏会と公開ゲネプロは昼間に行われる。
【ニューイヤーコンサート】
元旦に行われるクレメンス・クラウスが1939年から始めたニューイヤーコンサートは、現在最も世界的に有名なクラシックのコンサートとなっており、世界中に衛星中継される。このコンサートはシュトラウス家の曲を中心としたウィーンゆかりの曲目でプログラムされており、アンコール曲に必ず『美しく青きドナウ』と『ラデツキー行進曲』が演奏される。ニューイヤーコンサートのゲネプロ(最終リハーサル)はジルベスターコンサート(大晦日の演奏会)として行なわれている。
【シェーンブルン宮殿夏の夜のコンサート】
2004年より毎年6月に入場無料でクラシック音楽からポピュラー音楽まで多彩なプログラムでの屋外コンサートをシェーンブルン宮殿にて行われている。
【その他】
ムジークフェラインザールやウィーン・コンツェルトハウス、ザルツブルク音楽祭やウィーン芸術週間(Wiener Festwochen)での演奏会が行われている。さらには、ニューヨークと東京およびケルンで毎年行われている「ウィーン・フィル・ウィーク」そしてユーロ・チクルス(ロンドンとパリでの各2回から3回のコンサート)がある。ウィーン少年合唱団の毎週日曜日のミサでは伴奏も行う。
日本には1956年初来日し、作曲家でもあるパウル・ヒンデミットの指揮により東京宝塚劇場で公演された。

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