【25年目の弦楽四重奏(2012)】-音楽を題材にしたフィクション映画

25年目の弦楽四重奏

[原題]A Late Quartet
[監督・脚本]ヤーロン・ジルバーマン
[音楽]アンジェロ・バダラメンティ
[衣装]ジョセフ・G・オーリシ
[撮影]フレデリック・エルムズ
[美術]ジョン・キャサーダ
[編集]ユヴァル・シャー
[出演]フィリップ・シーモア・ホフマン
クリストファー・ウォーケン/キャサリン・キーナー
[製作年]2012年
[製作国]アメリカ
[上映時間]106分
[ジャンル]ドラマ


25年目の弦楽四重奏(字幕版)

ベートーヴェンが亡くなる半年前に完成させた弦楽四重奏曲第14番は全7楽章を間断なく演奏する作品。演奏中に調弦をすることができないために、狂っていく音程の中で演奏されるこの曲からインスピレーションを得て、25年に渡り組んできた弦楽四重奏団に不協和音が響き出す人間ドラマ。

第1バイオリンのダニエル(マーク・イヴァニール)、第2バイオリンのロバート(フィリップ・シーモア・ホフマン)、ビオラはロバートの妻レイチェル、そしてチェロのピーター(クリストファー・ウォーケン)から成る世界的に有名な弦楽四重奏団「フーガ」。
結成25年を迎えるが、リーダー格で最年長のピーターがパーキンソン病のために今季限りで引退すると申し出る。他のメンバーは動揺し、音楽的な方向性、嫉妬やライバル意識、夫婦家族関係など、それまでの葛藤が一気に噴出し、ハーモニーが崩れていく・・・。

実在する3つの弦楽四重奏団のエピソードなどをモデルに、作品に反映させている。
1つは、楽団の最年長者のチェリストが引退を表明した際に他の3人が解散するか否か悩んだ末に後任を入れて数年間活動を続けた、40年の歴史を持つグァルネリ弦楽四重奏団。
そして、イタリア弦楽四重奏団からは、男性3人と女性1人の中でその女性が男性のうち2人と交際していたとの噂や、暗譜による演奏スタイル。
さらに、エマーソン弦楽四重奏団ではバイオリニストの2人が第1と第2を交互に弾いていること。

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