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【音楽家の誕生日 一覧】
ヨーゼフ・アントン・ブルックナー
Joseph Anton Bruckner
［作曲家・オルガニスト］オーストリア
1824年9月4日-1896年10月11日 72歳没
交響曲は長いものが多く、難解であることから、音楽雑誌のランキングで「わかりにくい作曲家」「クラシックオタクが好む作曲家」にマーラーとともにそれぞれトップ１、２にランクする作曲家。
『交響曲 第9番 ニ短調』
指揮：ズービン・メータ(1936‐)
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(2014年1月演奏）
生涯
1824年 学校長でありオルガン奏者だった父のもと、オーストリアのリンツにほど近い村アンスフェルデンで生まれた。
少年の頃から和声やオルガンの奏法を学ぶ。
10代前半で父親を亡くし、聖フローリアン修道院で少年聖歌隊の一員となり、オルガンを学んだ。
1841年10月17歳 ボヘミアとの国境近くヴィントハークで補助教員となる。授業のほかバッハの『フーガの技法』を研究し、教会オルガニスト、畑仕事を手伝い、農民たちの踊りにヴァイオリンで伴奏するなどしていた。
1856年32歳 リンツ大聖堂と市の教区聖堂のオルガニストに就任。
1863年ごろからR,ワーグナー(1813-1883)に傾倒し、1866年ウィーンで聴いたベートーヴェン『交響曲第9番』から強い影響を受けた。
1868年44歳 ウィーン国立音楽院教授に就任。
交響曲を書くことに集中し、『交響曲第0番』(1869年)『交響曲第1番ハ短調』(1866年)『交響曲第2番ハ短調』(1872年)など作曲。
1873年49歳 R.ワーグナー(60歳)に出会い『交響曲第3番ニ短調』を献呈。
『交響曲 第3番ニ短調』(1873年)
指揮：スクロヴァチェフスキ（1923-）
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(2011年演奏)
『交響曲 第4番 変ホ長調 ロマンティック』（1874年）
指揮：ティーレマン(1959‐)
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(2012年3月演奏)
1875年51歳 ウィーン大学音楽理論の講師就任。
1876年52歳 第1回バイロイト音楽祭に出席し、ニーベルングの指環の初演を聴く。このときに今までの自らの作品を大幅に改訂することを決意。いわゆる「第1次改訂の波」が起こり、交響曲第1〜5番が大幅に改訂された。しかし1877年の交響曲第3番の初演は失敗し落胆。またこの頃、若きマーラー(1860-1911)がウィーン大学のブルックナーの講義に訪れ、交流が始まる。
『交響曲 第5番 変ロ長調』(1876)1894年初演
指揮：Ｄ.ハーディング(1975‐)
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(2018年9月演奏)
1880年56歳 この頃には経済的に恵まれ、多くの教授職やさまざまな協会の名誉会員の仕事により年間2000グルデン（当時の平均的な4人家族の収入が700グルデン）の収入を得ていた。
1881年『テ・デウム』、1883年『交響曲第7番ホ長調』などが成功をおさめ、作曲家としての名声は頂点となる。
『交響曲 第7番 ホ長調』(1884年初演)
指揮：Ｓ.ラトル(1955‐)
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(2013年11月演奏)
交響曲第8番が周囲で評価が低く、再び作品を改訂するようになり（第2次改訂の波）交響曲第1、2、3、4、8番が改訂され、1892年『交響曲第8番』改訂版の初演が成功をおさめる。
『交響曲 第8番 ハ短調』
指揮：H.ブロムシュテット（1927- )
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(2015年1月演奏)
晩年まで多くの女性に求婚したが、結婚することがないまま、『交響曲第９番』の作曲半ばで、1896年10月11日ウィーンで72年の生涯を閉じた。
棺はザンクト・フローリアン修道院の聖堂にあるオルガンの真下に安置されている。
晩年に皇帝から賜与され『交響曲第9番』を作曲し死去した家は、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿の敷地内にあり、現在は記念碑がある。
後期ロマン派に位置づけられ、ベートーヴェン、シューベルト、ワーグナーの影響を受け、G.マーラー、フランツ・シュミットなどに影響を与えた。
1950年に発行された1000オーストリア・シリング紙幣と1962年に発行された25オーストリア・シリング硬貨に肖像が使用されていた。
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