2月15日1947年【J.C.アダムズ】

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ジョン・クーリッジ・アダムズ
John Coolidge Adams

[作曲家・指揮者/アメリカ]
1947年2月15日 - 77歳
「ミニマル・ミュージック」を提唱する、現代最も人気のある作曲家のひとり。
指揮活動においても意欲的で、自作以外に現代音楽や映画音楽を指揮しています。


ハルモニーレーレ(和声学)

『ハルモニーレーレ Harmonielehre』(1985)
指揮:J.アダムズ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(2016年9月演奏)

経歴

1947年 マサチューセッツ州ウースターに生まれる。
1971年24歳 ハーヴァード大学にてレオン・キルヒナーに学ぶ。
カリフォルニア州サンフランシスコ音楽院で、約10年間教鞭をとり、指揮活動を行う。その後、サンフランシスコ交響楽団の音楽顧問(現代音楽部門)に就任。
1979年32歳 常勤作曲家に選ばれる。(-1985)
1980年33歳 代表作『ハルモニウム Harmonium』作曲。1985年38歳 『ハルモニーレーレ Harmonielehre』作曲。高い評価を得る。


ハルモニウム

1981年34歳 ロサンジェルス・フィルハーモニックから委嘱され『Common tones in simple time』作曲。以後現在に至るまでロスフィルの「クリエイティヴ・チェア」という立場で、現代音楽のプログラミングや委嘱、指揮を担当している。
1987年10月22日40歳 1985年に作曲した初めてのオペラ『中国のニクソンNixon in China』マーク・モリス振付、ピーター・セラーズ演出でヒューストン・グランド・オペラで初演。米国大統領ニクソンの1972年の中国への電撃訪問を題材に書かれた作品は大きな反響を得た。

『中国のニクソンNixon in China』(1985年作曲1987年初演)

1994年47歳 大きな成功をおさめた『室内交響曲』(1993年初演)により、ロイヤル・フィルハーモニック協会室内楽部門最優秀賞を受賞。
2003年56歳 アメリカ同時多発テロ事件の犠牲者の追悼として、犠牲者の名前を読み上げるテープを使用した管弦楽曲『魂の転生の上で On the Transmigration of Souls』ピューリッツァー賞音楽部門受賞。この作品はロリン・マゼール指揮による初録音が2005年度グラミー賞の3部門に入賞。


On the Transmigration of Souls

2003年6月56歳 BBC交響楽団提携芸術家に選出。
2004年11月57歳 英国作詞作曲家作家アカデミー (BASCA) よりフェローシップを授与。その際作曲者自身の指揮によりBBC交響楽団が『ハルモニウム』ほかの作品を演奏した。

P.グラス(1937-)やS.ライヒ(1936-)、T.ライリー(1935-)のような純然たるミニマリストとして知られていたが、成熟期に入り新ロマン主義的傾向から「ポスト・ミニマル」と見なされる。また、ジャズやロックの影響を大きく受けていると、本人が語っている。

『ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン』(1986)
指揮:マリン・オールソップ(1956‐)
BBC交響楽団(2014年演奏)

2005年58歳 2年かけて作曲したオペラ『原爆博士 Doctor Atomic』初演。


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2016年9月69歳 ベルリンハルモニーレーレ音楽祭において自作の『Harmonielehre』ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮。
2019年72歳 ロス・フィル創立100周年記念としてP.グラス(1937‐)の委嘱作品『交響曲第12番《ロジャー》』世界初演を指揮。アダムズは同記念委嘱作品としてピアノ協奏曲『Must the Devil Have All the Good Tunes?』を作曲。ドゥダメル指揮、ユジャ・ワンのピアノで3月20日に日本初演された。

『魂の転生の上で On the Transmigration of Souls』

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