2月7日1972年【諏訪内 晶子】

クラシック音楽情報
音楽家の誕生日 一覧

諏訪内 晶子
すわない あきこ

[ヴァイオリニスト/日本]
1972年2月7日 - 52歳


ツィゴイネルワイゼン~パッション

ブラームス:ヴァイオリン ソナタ 第2番 Op.100
ヴァイオリン:諏訪内晶子
ピアノ:ニコラス・アンゲリッシュ(1970-)2009年演奏

経歴

1972年 東京都の一般家庭に生まれる。
2歳半で音楽教室へ通い、3歳の頃からヴァイオリンを習い始める。
1981年9歳 全日本学生音楽コンクールヴァイオリン部門小学校の部東日本大会第1位。
1985年13歳 全日本学生音楽コンクールヴァイオリン部門中学校の部全国大会第1位。
1987年15歳 日本音楽コンクールヴァイオリン部門第1位。
1988年16歳 国際ヴァイオリンコンクールパガニーニ賞第2位。
1989年17歳 エリザベート王妃国際音楽コンクールヴァイオリン部門第2位。
1990年18歳 桐朋女子高等学校音楽科在学中、チャイコフスキー国際コンクールヴァイオリン部門で全出場者最年少第1位および日本人初全審査員の一致による優勝。バッハ作品最優秀演奏者賞とチャイコフスキー作品最優秀演奏者賞も受賞。

諏訪内晶子:チャイコフスキー・コンクール [Laser Disc]

桐朋女子高等学校を卒業後、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースを修了。
1991年19歳 文化庁芸術家在外派遣研修生としてジュリアード音楽院へ入学。同院ではドロシー・ディレイ(1917-2002)に師事し、ジュリアード音楽院との単位交換制度を実施しているコロンビア大学では政治思想史を学ぶ。
1995年23歳 ジュリアード音楽院修士課程修了。その後ベルリン芸術大学でも学んだ。
同年、A.プレヴィン指揮NHK交響楽団定期演奏会で日本での演奏活動を再開。

小澤征爾(1935-)指揮ボストン交響楽団定期公演およびカーネギーホール演奏会をはじめ、ニューヨーク・フィル、ピッツバーグ響、ロサンジェルス・フィル、ミネソタ管、ワシントン・ナショナル響、パリ管、フランス国立管、BBCフィルハーモニック、ハレ管、ロシア・ナショナル管、サンクトペテルブルグフィル、ブダペスト祝祭管、バイエルン州立歌劇場管、バンベルグ響、ゲヴァントハウス管、フィラディルフィア管、マリインスキー劇場管などと共演し、国際的な活動を続けている。また、エヴィアン、マールボロ、ラインガウ、ロッケンハウス、シュレスヴィヒ・ホルシュタインなど国際的な音楽祭にも数多く出演、UBSヴェルビエ祝祭管とは、アジア・ツアーを行った。

1997年25歳 トヨタ自動車「クラウン」のCM出演

2000年28歳 ルツェルン・フェスティバルにリサイタルおよびヨーロッパ室内管との共演でデビュー。同年ベルリン芸術週間にリサイタルおよびシャルル・デュトワ(1936-)指揮ベルリン・フィルと共演して、ベルリンデビュー、2001年29歳 V.アシュケナージ(1937-)指揮フィルハーモニア管との共演でロンドンデビュー。

2000年『ヴァイオリンと翔る』出版。

ヴァイオリンと翔る NHKライブラリー/諏訪内晶子

2005年33歳 右手首を痛めて受診したことがきっかけで、整形外科医と結婚。(その後離婚)
2007年9月35歳 ペーター・エトヴェシュ(1944‐)作曲『ヴァイオリン協奏曲「セブン」』をピエール・ブーレーズ(1925-2016)指揮ルツェルン・フェスティバル・アカデミー管とルツェルン・フェスティバルで世界初演し、その後日本をはじめ世界各地で初演を行う。この作品は2009年、モナコのピエール王子財団より”Prix de Composition Musicale de la Fondation Prince Pierre de Monaco”(作曲大賞)を受賞。

2009年上海の春音楽祭に日本人ヴァイオリニストとして初めて招待され、翌年は上海Expoにも招聘された。
最近ではBBCプロムス、ブタペストの春音楽祭、グランドティートン音楽祭などにも出演、ワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団ともツアーを行った。
2011年39歳 2004年から2009年までの海外における出演料総額9000万円の申告漏れがあることが東京国税局の税務調査で発覚。追徴課税3000万円を納めた。
2012年5月40歳 ベルギーで開催されるエリザベート王妃国際コンクールヴァイオリン部門、セミファイナルおよびファイナルの審査員を務めた。
2013年2月41歳「国際音楽祭NIPPON 2013 横浜&仙台」を企画。芸術監督を務める。
2015年エリザベ-ト王妃国際コンクール、2018年ロンティボー国際コンクール、2019年チャイコフスキー国際コンクールヴァイオリン部門審査員を務める。
2020年の3月14、15日には「国際音楽祭 NIPPON 2020」が、東京で行われる予定だったが、コロナ禍により2021年2月に延期され、配信されることになった。

現代作曲家作品の紹介にも積極的で、これまでに三善晃(1933-2013)『弦の星たち』世界初演・アメリカ初演(1991)、クシシュトフ・ペンデレツキ(1933‐)『ヴァイオリン協奏曲第2番・メタモルフォーゼン』日本初演(1999)南米初演(2004)、レーラ・アウエルバッハ(1973‐)『ヴァイオリン協奏曲第2番』世界初演(2004)、ジェームス・マックミラン(1959‐)『ヴァイオリン協奏曲』日本初演(2012)、エリック・タンギ『In a Dream』世界初演およびフランス初演(2013)、キャロル・ベッファ『ヴァイオリン協奏曲-A Floating World-』世界初演(2014)、藤倉大(1977‐)『pitter patter』世界初演(2017)などに取り組んでいる。これまでに14枚のCDをリリース。近年ではパリ管とのヨーロッパおよび日本ツアー、チェコ・フィルとの中国ツアーを行っている。

使用楽器は、かつてヤッシャ・ハイフェッツ(1901-1987)が使用していた1714年製作のストラディヴァリウス「ドルフィン(Dolphin)」を日本音楽財団から長期貸与されている。


シベリウス&ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲


ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第7番&第9番

クラシック音楽情報LuckOn

関連記事

  1. 10月12日1935年【L.パヴァロッティ】

  2. 11月16日1895年【P.ヒンデミット】

  3. 10月4日1950年【F.アライサ】

にほんブログ村 クラシックブログへ

error: Content is protected !!