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【音楽家の誕生日 一覧】
フランシス・ジャン・マルセル・プーランク
Francis Jean Marcel Poulenc
[ 作曲家・ピアニスト / フランス ]
1899年1月7日-1963年1月30日 64歳没
フランス作曲家ブループ「6人組」のひとり。
恵まれた環境で育ち「エスプリの作曲家」と言われるフランスらしいおしゃれな作曲家です。
『小象ババールの物語』（1945年）
生涯
1899年 パリにて、フランス最大手の製薬会社プーラン社の創設者である父のもと、代々カトリック教徒の裕福な家庭に生まれる。父はコンセール・コロンヌ（コロンヌ管弦楽団）の後援会員であり、母はリストの孫弟子のピアニストという恵まれた音楽的環境で育ち、４才頃より母から音楽教育を受けた。
1914年15歳 ドビュッシー(1862-1918)やラヴェル(1875-1937)のピアノ曲の初演を数多く手がけた名ピアニスト、リカルド・ビニェス(1875‐1943)にピアノを師事し、多大な影響を受けた。
1917年頃ビニェスの紹介により、後のフランス6人組のメンバーであり同い年のジョルジュ・オーリック( 1899-1983)やサティ(1866-1925)、ポール・デュカス、ラヴェル、ジャーヌ・バトリ(1877-1970)らに出会い、またこの頃ストラヴィンスキー(1882-1971)、アンドレ・カプレ(1878-1925)、アルテュール・オネゲル(1892-1955)らにも出会う。
1917年12月18歳 タイユフェール(1892-1983)、オーリック、ルイ・デュレ(1888-1979)、オネゲル、ミヨー(1892-1974)の作品とともに、プーランクのダダイズムの作品『黒人狂詩曲』の初演が行われ、広くその名が知られるようになる。このころから詩人ジャン・コクトー(1889-1963)らのサロンに出入りするようになる。
父の反対によりパリ音楽院には進学せず、3年間の兵役についたが、その間にジャン・コクトー、エリック・サティを支持するオーリック、ミヨー、タイユフュール、デュレー、オネゲルらとともに、「新 青年」を結成。彼らの演奏会を聴いた批評家のアンリ・コレによって「六人組」と呼ばれるようになる。
1921年22歳 除隊し、リセ・コンドルセに進み、３年間本格的に作曲を学ぶ。
1922年23歳 ミヨーなどと共にウィーンのアルマ・マーラー(G.マーラーの妻/1879–1964)宅を訪れ、そこでシェーンベルク(1874-1951)、ヴェーベルン(1883-1945)、ベルク(1885-1935)と会う。この年に、パリを訪れたバルトーク(1881-1945)にも出会った。
1924年25歳 バレエ・リュスを主宰するS.ディアギレフ(1872-1929)からの委嘱作品バレエ『牝鹿』がモンテカルロにて初演。脚本J.コクトー( 1889-1963)、舞台と衣装はマリー・ローランサン(1883-1956)、振付・主演はB.ニジンスカ(ニジンスキーの妹/1891-1972)によるという豪華なもので、成功をおさめる。
ホステス：ゼナイダ・ヤノウスキー(S.キーンリサイドの妻/1975-)
ロイヤルオペラハウス
以降作曲活動だけでなく、バリトン歌手ピエール・ベルナック(1899-1979年)と共に自作歌曲のピアノ伴奏をはじめ積極的に演奏活動を行い、録音も残されている。
1936年37歳 ライバルであったフェルーの事故死したことをきっかけに、宗教作品を手掛けるようになり、その作品は高い評価を受けている。
ピアノ協奏曲 FP.146(1949年)
ピアノ：プーランク
1950年51歳 前年に亡くなった友人で画家・演出家のクリスチャン・ベラール(1902-1949)を追悼して『スタバト・マーテル FP.148』を作曲。翌年6月13日 ストラスブール音楽祭で初演され、同年にアメリカでも演奏され、優れた合唱曲としてニューヨーク音楽批評家賞を受賞。
『スタバト・マーテル』
1957年58歳 オペラ第2作目である『カルメル派修道女の対話』が、1月ミラノスカラ座で初演され大絶賛された。
晩年には様々な楽器とピアノのためのソナタに取り組んだ。
私生活では、両性愛者で、恋人の一人に小説家ラディゲが知られる。
1963年1月30日午後1時64歳 心臓麻痺のためパリで亡くなる。
『クラリネットソナタ』(1962年)
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