12月23日1946年【E.グルベローヴァ】

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エディタ・グルベローヴァ
Edita Gruberová

[ソプラノ歌手/スロバキア]
1946年12月23日 -2021年10月18日 74歳没
ベルカント唱法、コロラトゥーラ・ソプラノとして、当代を代表する歌い手の一人で『ランメルモールのルチア』のルチア、『魔笛』の夜の女王などを得意とし、自分の声に合わない役は歌いませんでした。


Edita Gruberova: A Portrait – Belcanto Festival

経歴

1946年 チェコスロバキア(現スロバキア)のブラチスラヴァにドイツ系ので父とハンガリー系の母のもとに生まれる。
1968年22歳 『セヴィリアの理髪師』のロジーナ役でブラチスラヴァの歌劇場にデビュー。
同年より1970年まで、バンスカー・ビストリツァ、スロバキアのJGタヨフスキー劇場のオペラアンサンブルのソリストとして活躍。
1970年24歳 ウィーン国立歌劇場と契約し、西側デビュー。『魔笛』の夜の女王役が絶賛され、当り役となる。
その後世界の主なオペラハウスから招待されるが、他の役を歌う機会に恵まれず大変な苦労をしたとされている。

1977年31歳 メトロポリタンオペラにデビュー。
同年 カラヤン(1908-1989)指揮『ドン・カルロ』でザルツブルク音楽祭に初出演。
1978年3月31歳 『ランメルモールのルチア』ルチア役で高い評価を得る。以降ウィーンで88回ルチアを演じ、1983年、1991年、2002年に3度のスタジオ録音を行い「最高のルチア歌手」と評される。


『ランメルモールのルチア』 ニコラ・レッシーニョ&ロイヤル・フィル、グルベローヴァ、クラウス、他[ ドニゼッティ(1797-1848)]

1980年34歳 初来日。 1981年35歳 歌劇『リゴレット』のジャン=ピエール・ポネルの映画に出演、ルチアーノ・パヴァロッティ(1935-2007)と共演。


『リゴレット』 ポネル監督、シャイー&ウィーン・フィル、パヴァロッティ、グルベローヴァ他(1981)

1984年38歳 ベッリーニ『カプレーティとモンテッキ』ジュリエッタ役でコベントガーデンのロイヤルオペラハウスにデビュー。

『ドナ・アンナ』『連隊の娘』 『ロベルト・デヴリュー』『セミラーミデ』『ノルマ』『チューダー女王3部作』などをレパートリーに、レコーディング、世界各地で公演を行う。日本でも多くのオペラ公演、コンサートを行っている。

夫の指揮者フリードリッヒ・ハイダー(1961‐)はオーストリア人だがイタリアオペラのスペシャリストであり、彼女のバックを振ることが多い。
評伝『うぐいすとバラ』では、若い頃の苦悩を知ることができる。

『うぐいすとバラ』現役ながらすでに伝説、現代最高のソプラノ歌手グルベローヴァ、初の本格的評伝。グルベローヴァ自身の言葉を多く引用し、彼女への密着取材をもとに完成された、半自伝的評伝。

うぐいすとバラ

2021年10月18日 74歳 スイス・チューリッヒで亡くなる。ウィーン国立歌劇場の公演で80年に初来日以来、15回以上来日公演を行うなど親日家として知られる。2018年のリサイタルが日本での最後の公演となった。

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