9月27日1880年【J.ティボー】

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ジャック・ティボー
Jacques Thibaud

[ ヴァイオリニスト / フランス ]
1880年9月27日-1953年9月1日 72歳没
若手音楽家の登竜門「ロン=ティボー国際コンクール」は、ピアニストのマルグリット・ロン(1874-1966)と彼が始めたものです。
クライスラー(1875-1962)と並び称された、フランスを代表するヴァイオリニストでしたが、3度目の来日途中、飛行機が墜落し、愛器ストラディヴァリウスとともに亡くなりました。


ジャック・ティボーの芸術

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 Op.77
ヴァイオリン:ジャック・ティボー
指揮:ジャン・フルネ(1913-2008)
コンセール・ドルー管弦楽団(1953年1月18日ライブ)

生涯

1880年 フランス南西部の港町ボルドーで音楽教師をしていた父親のもとに生まれる。
2歳の時に母が亡くなる。6人兄弟のうち二人が早世したが、4人はいずれもパリ音楽院に進んだ。
はじめピアノを学び、7歳の時にベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴いて感動したことをきかっけにヴァイオリンへ転向し才能をあらわした。
1888年8歳 初リサイタルを開く。天才少年と絶賛され、父の旧友であったイザイ(1858-1931)もその演奏を褒めた。
1893年13歳 パリ音楽院に入学し、マルタン・ピエール・マルシック(1847-1924)に師事。同窓のジョルジュ・エネスコ(1881-1955)とは良きライバルとして生涯友情で結ばれることとなった。

1896年16歳 パリ音楽院を一等賞で卒業。
コンセール・ルージュのソロヴァイオリニストに就任。 生活費のためにカルチェ・ラタンのカフェで軽音楽などを各界の名士達を前に演奏をするようになり、ヴェルレーヌ(1844-1896)やドビュッシー(1862-1918)らと知り合い、食事を共にすることもあった。
ここで演奏したサン=サーンス(1835-1921)『序奏とロンド・カプリチオーソ』をたまたま聴いた指揮者エドゥアール・コロンヌ(1838‐1910)に見いだされ、コロンヌ管弦楽団に招かれる。
1897年17歳 サン・サーンスのオラトリオ『ノアの洪水』の初演でバイオリンソロを演奏しアンコールを求められるほどの大成功を収め、「プランス・シャルマン」(お伽話に登場する若く美しい王子)と呼ばれる人気者となり、多くのソロ契約が決まる。

1898年18歳 アンジェでソロ・デビューしたのち、短期間に50ものコンサートを開き、成功をおさめる。
1899年19歳 ロンドンデビュー、1901年にはベルリン、1903年にはニューヨークにデビューし大成功をおさめる。

1905年25歳 パリ音楽院時代からの学友A.コルトー(1877-1962)、P.カザルス(1876-1973)と三重奏団を結成。伝説的な「カザルス三重奏団」はその後1933年まで活動を続けた。

F.シューベルト:『ピアノ三重奏曲 第1番』(1928年録音)
ヴァイオリン:ジャック・ティボー (1880-1953)
チェロ:パブロ・カザルス (1876-1973)
ピアノ:アルフレッド・コルトー(1877-1962)

1914年7月 第一次世界大戦(-1918.11)が勃発しフランス陸軍に従軍したが、負傷して除隊し病院生活を送る。
1917年 復員し1919年にかけて多くのレコード録音をし、戦後は再び世界的な演奏活動に戻る。
1928年48歳 初来日。1936年にも来日公演を行った。

ティボーの演奏について、ヴァイオリニスト兼音楽理論学者ポール・ヴィアルドー は「サラサーテが精巧に作られた鴬ならば、ティボーは生まれながらの鴬である」と表現し、カール・ フレッシュは、「ティボーの演奏は官能的な快楽への渇望に満たされていた」と語った。

ドビュッシー:ヴァイオリンソナタ ト短調
ヴァイオリン:ジャック・ティボ-
ピアノ:A.コルトー(1877-1962) 1929演奏

1939年59歳 第二次世界大戦(-1945)が勃発しナチスがパリを占領すると、ドイツでの演奏を拒否。
1943年63歳 ピアニストのマルグリット・ロン(1874-1966)と共同で、若手演奏家のための音楽コンクールを開催。ピアノ部門の初代優勝者は19歳のサンソン・フランソワ(1924-1970)。以後「ロン=ティボー国際コンクール」として若手音楽家の登竜門となる。

1953年9月1日72歳 3度目の来日途中、搭乗していたエール・フランス機が悪天候のためアルプス山脈に衝突、墜落し、乗客30名と乗務員9名全員が死去(エールフランス178便墜落事故)。愛器1720年製ストラディヴァリウスとともに還らぬ人となった。

1949年に墜落死したジネット・ヌヴーと同じエールフランスの同じ機種による事故だった。

少年時代から名声を得るまでの回想録

ジャック・ティボー著「ヴァイオリンは語る」

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