9月8日1941年【A.ドヴォルザーク】

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アントニーン・レオポルト・ドヴォルザーク
Antonín Leopold Dvořák

[ 作曲家 / チェコ ]
1841年9月8日-1904年5月1日 62歳没
『交響曲第9番「新世界より」』『弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」』『スラブ舞曲』、ドボコンと呼ばれる『チェロ協奏曲』などで知られる、チェコ国民楽派の作曲家。
鉄道オタクで、汽笛の音で運転士を当てたり、走行時の音で不具合を指摘したりしていたそうです。
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『交響曲 第9番”新世界”』
指揮:カラヤン( 1908-1989)
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

 

生涯

1841年 プラハの北のネラホゼヴェス、肉屋と宿屋を営む家庭に生まれる。
父親はツィターの名手で、舞曲を作曲して演奏し、伯父はトランペットの名手。
6歳でヴァイオリンを習い始め、8歳で村の教会の聖歌隊員、9歳でアマチュア楽団のヴァイオリン奏者となり、ヴィオラ、オルガン、和声学をはじめとする音楽理論の基礎も学ぶ。
1857年16歳 プラハのオルガン学校へ入学。
1859年18歳 オルガン学校卒業後、ヴィオラ奏者としてオーケストラに入団し演奏活動を行う。
1866年25歳 楽団の指揮者にスメタナ(1824-84)が就任し、その教えを直接受ける。
1871年30歳 作曲に多くの時間を充てるためにオーケストラを辞める。
1873年3月31歳 『白山の後継者たち』初演が成功をおさめ、その名が知れ渡る。
1874年33歳 プラハの聖ヴォイチェフ教会(聖アダルベルト教会)のオルガニストに就任。

1877年36歳 次女ルジェナと長男オタカルが相次いで亡くなり、彼らの冥福を祈り『スターバト・マーテル』を作曲。

『悲しみの聖母 Stabat Mater』

1877年36歳 オーストリア政府国家奨学金の審査のために提出した『モラヴィア二重唱曲集』を、審査員を務めていたブラームス(1833-1897)は高く評価し、出版社ジムロックを紹介した。その後ジムロックから数多くの作品を出版し、ブラームスは生涯にわたりドヴォルザークを支援した。
1878年5月37歳 ジムロック社からブラームスのピアノ連弾『ハンガリー舞曲集』に匹敵する作品を要望され『スラヴ舞曲集』作曲し、世界的に演奏されるようになった。また、ブラームスとの交流が始まる。

『スラブ舞曲Op.72-2』
ピアノ:アルゲリッチ(1941‐)&オバキロワ(1957‐)

1884年3月42歳 ロンドン・フィルハーモニック協会より名誉会員に推薦され、新作交響曲の委嘱で『交響曲第7番』を作曲。
1887年46歳『ピアノ五重奏曲イ長調Op.81』『交響曲第5番』『交響的変奏曲』『弦楽五重奏曲ト長調』など傑作が生まれた。

『ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 作品81、B.155』
ピアノ:ユジャ・ワン(1987‐)

 

1888年47歳 ひとつ年上のチャイコフスキー(1840-1893)との親交がはじまる。
1889年 オーストリア三等鉄王冠賞、1890年チェコ科学芸術アカデミー会員、1891年にはプラハ大学名誉博士号、ケンブリッジ大学名誉音楽博士号を授与される。

1891年50歳 プラハ音楽院教授就任。
1892年51歳 ニューヨーク・ナショナル音楽院の院長に、プラハ音楽院の年俸の約25倍である年俸15,000ドルで就任。
1893年『交響曲第9番「新世界より」』『弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」』を作曲。

『交響曲 第9番 ”新世界”』
指揮:C.アバド(1933-2014)
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

『弦楽四重奏曲 第12番 ”アメリカ”』
ニューヨークフィルフィルハーモニー弦楽四重奏団

1895年4月16日53歳 アメリカを去り、11月よりプラハ音楽院で再び教鞭を執り、作曲も再開する。ウィーン楽友協会名誉会員になる。

1896年3月54歳 『チェロ協奏曲 ロ短調 作品104、B.191』ロンドンで初演され、以降”ドボコン”と呼ばれ親しまれている。

『チェロ協奏曲 ロ短調 作品104、B.191』
チェロ:ジャクリーヌ・デュ・プレ(1945-1987)
指揮:D.バレンボイム(1942‐)
ロンドン交響楽団

1897年7月にオーストリア国家委員会の委員、1898年ブラームスについで二人目の芸術科学名誉勲章をフランツ・ヨーゼフ1世の在位50周年式典の席で授与される。
1901年3月31日 オペラ『ルサルカ』がプラハで初演され大成功を収める。

ルサルカより『月に寄せる歌』
ルサルカ:クリスティーネ・オポライス(1979‐)

1901年オーストリア貴族院終身議員、同年7月にはプラハ音楽院の院長に就任。
1904年5月1日 脳出血により62年の恵まれた人生を閉じた。

チェコ語の発音により近い「ドヴォルジャーク」と表記されることもある。

指揮:ジョージ・セル
演奏:クリーヴランド管
1958年~1960年にかけて残したドヴォルザークの後期三大交響曲を軸とするアルバム。

ドヴォルザーク:交響曲第7番~第9番、スメタナ:モルダウ他

チェロ:ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ)
フィラデルフィア管弦楽団 指揮:ダニエル・バレンボイム(1942‐)
スウェーデン放送交響楽団 指揮:セルジュ・チェリビダッケ
1971年&67年(ライブ録音)

ドヴォルザーク&サン=サーンス:チェロ協奏曲

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