3月26日1884年【W.バックハウス】

クラシック音楽情報
音楽家の誕生日 一覧

ヴィルヘルム・バックハウス
Wilhelm Backhaus

[ピアニスト/ドイツ]
1884年3月26日 – 1969年7月5日 85歳没
ドイツに生まれ、スイスに帰化した20世紀を代表するピアニストの一人。
L.v.ベートーヴェン(1770-1827)、C.ツェルニー(1791-1857)、F.リスト(1811-1886)の直系の弟子。
W.ケンプ(1895‐1991)、A.シュナーベル(1882-1951)とともに”20世紀3大ベートーヴェン弾き”と呼ばれる。


ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ全集

生涯

1884年 ドイツのライプツィヒに生まれる。
幼い頃から母親にピアノの手ほどきを受ける。
1891年7歳 ライプツィヒ音楽院に入学。アロイス・レッケンドルフに師事。
1897年13歳 フランクフルトにて、当時全く弟子をとっていなかったリストの弟子だったオイゲン・ダルベールに絶賛され、師事するようになる。リストの師はベートーヴェンの弟子ツェルニーなので、ベートーヴェン直系の弟子にあたる。
1900年16歳 プロとして活動を始め、コンサートツアーを行う。
1901年17歳 A.ニキシュ(1855‐1922)に招かれ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管と演奏する。
1905年21歳 パリで行われたA.ルビンシュタイン音楽コンクール優勝。(第2位はB.バルトーク。この結果に落胆したバルトークはピアニストの道を断念し作曲家の道を進む)
同年から1912年までと、1925年、1926年にマンチェスター王立音楽院、ゾンダースハウゼン音楽院、カーティス音楽院で教鞭を執ったが、それ以外は演奏活動に専念し、ピアニストとして絶大な人気を誇った。
1909年7月15日25歳 協奏曲を世界で初めて録音するソリストに抜擢され、ランドン・ロナルド指揮、新交響楽団(現ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団)と共に、E.グリーグ(1843-1907)『ピアノ協奏曲』の一部を録音。

ショパン:練習曲Op.25
1930年46歳 ルガーノに移住。
ヒトラーがバックハウスのファンだったことから、第二次世界大戦中ナチスの宣伝に利用され、それを理由に戦後1954年までアメリカでは演奏できなかった。
1946年62歳 スイスに帰化。

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
ピアノ:W.バックハウス
指揮:C.シューリヒト(1880-1967)
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1952年5月演奏)

1954年70歳 アメリカの入国禁止が解け、3月30日にカーネギー・ホールでコンサートを開く。
同年4月5日 来日。宮内庁、東京、大阪、京都、福岡で演奏し、歌舞伎を鑑賞するなど、5月22日まで滞在した。カラヤン指揮N響のコンサートや、若い日本人ピアニストの演奏を聴き、感心しつつも、もう少し詩的であってほしいと思ったという。日本赤十字社副総裁・高松宮妃の希望により神田共立講堂で行われた「ガン研究緊急援助資金獲得バックハウス特別演奏会」に対して、終演後高松宮妃から赤十字有功章が贈られた。

ベートーヴェン:ピアノソナタOp.13「悲愴」(1954年演奏)

1966年82歳 オーストリア共和国芸術名誉十字勲章を受け、また、リストも弾いていたベーゼンドルファーを愛奏しており、ベーゼンドルファー社から20世紀最大のピアニストとしての意味を持つ指環を贈られる。

演奏スタイルは、骨太で重みのあるフォルテ、やわらかな暖色のピアニッシモ、美しい音色で、自然な音楽表現であった。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
ピアノ:W.バックハウス
指揮:カール・ベーム(1894-1981)
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1967年4月演奏)

後年演奏はほとんどドイツ音楽に絞り込み、偉大なベートーヴェン弾きとして、ドイツ音楽の伝統を継承した。
1969年6月28日85歳 オーストリアのケルンテン州オシアッハにある修道院教会再建記念コンサートにおいて、ベートーヴェン『ピアノソナタ第18番』第3楽章を弾いている途中心臓発作を起こし、医師団に演奏会の中止を勧告されたが、後半のプログラムを一部変更してコンサートを終えた。
終演後即、病院に搬送されたが、7日後の7月5日にフィラッハで85年の生涯を終えた。
彼が最後に弾いた曲はF.シューベルトの『即興曲 Op.142-2』であった。


最後の演奏会
[1週間後の死を予感させない充実した内容。骨太だが優しく、枯れた味わいが感動を呼ぶ。]

クラシック音楽情報LuckOn

関連記事

  1. 7月25日1944年【中村 紘子】

  2. 1月10日1948年【ミッシャ・マイスキー】

  3. 8月18日1750年【A.サリエリ】

にほんブログ村 クラシックブログへ

error: Content is protected !!