3月1日1810年【F.ショパン】

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フレデリック・フランソワ・ショパン
Frédéric François Chopin

[ 作曲家 / ポーランド ]
1810年3月1日-1849年10月17日 39歳没
「ピアノの詩人」とよばれる、前期ロマン派音楽を代表する作曲家


ショパン 人気曲ベスト35

『ワルツOp.64-1』
ピアノ:D.バレンボイム(1942-)


生涯

1810年3月1日 16歳でポーランドに渡ったフランス人の父とポーランド人の母の間にワルシャワ公国中央のジェラゾヴァ・ヴォラに生まれる。3歳年上の姉ルドヴィカ、妹イザベラ(1811年生)、エミリア(1813年生)がいる。父がヴァイオリン、母はピアノと声楽を嗜む音楽的な家庭に育つ。
1816年6歳 ヴォイチェフ・ジヴヌィよりピアノを師事し、モーツァルト、バッハ、ハイドンフンメルなどを学ぶ。
1817年7歳 一家でカジミエシュ宮殿の一画に転居。恵まれた生活環境の中、現存する最初の作品『ポロネーズ ト短調』を作曲・出版。
1818年8歳 ワルシャワのラジヴィウ宮殿で初めての公開演奏を行い、賞賛を浴びた。
1821年11歳 ジヴニーの誕生日を祝い『ポロネーズ 変イ長調』作曲。翌年よりエルスネルから対位法・和声学を学ぶ。
1823年13歳 高等学校入学。学友のフォンタナは、その後ショパンの遺作の出版など行った。1826年 高等学校卒業後、父の勧めでエルスネルが校長を務めるワルシャワ音楽院に入学。
1828年18歳 初めての海外旅行。ベルリンに2週間滞在しウェーバー『魔弾の射手』などを鑑賞。『ピアノソナタ第1番Op.4』『ピアノ三重奏曲 ト短調Op.8』など作曲。ピアノと管弦楽のための協奏曲および協奏的作品はすべてこの初期の時代に集中している。またこの頃、ラジヴィウ公爵の娘たちのピアノの指導を行っていた。
1829年19歳 ワルシャワ音楽院を首席で卒業。ウィーンで演奏会を開く。この時期、コンスタンツヤ・グワトコフスカに恋心を抱く。

1830年3月17日20歳 ワルシャワで『ピアノ協奏曲2番』を初演した後、ウィーンへ。ワルシャワでロシア支配に抵抗する11月革命が勃発し、帰国しようとしたが、父親に音楽に生命をかけるよう手紙で説得される。1831年7月パリに向かう途中、ワルシャワ陥落のニュースを聞き、『練習曲Op.10-12』は、その衝撃と絶望をあらわしたとされる。『練習曲Op.10』はF.リスト(1811-1886)に献呈されている。

『練習曲 Op.10-12 ”革命”』1831年
ピアノ:根津 理恵子

1832年 前年に作曲した『ノクターン Op.9』出版。ベルリオーズの元婚約者でピアノ製作会社プレイエル社長夫人マリーに献呈された。ショパンはプレイエルのピアノを「香水のような香りがする」と好んだ。

『ノクターンOp.9-2』(1831)
ピアノ:アルフレッド・コルトー(1877-1962)

1832年2月26日 パリで初めて演奏会を開く。パリではリストやチェロ奏者のフランコムに出会い、F.メンデルスゾーン(1809-1847)と再会。また、大富豪で知られるロトシルド(ロスチャイルド)男爵のサロンに出入りするようになり、男爵の娘シャルロットのピアノ指導をはじめ、貴族や資産家のピアノ指導をするようになり生計が安定した。『バラード 第4番 Op.52』(1842年)はシャルロットに献呈されている。

『バラード第4番』(1842)
ピアノ:チョ・ソンジン(1994‐)

1835年25歳 カルロヴィ・ヴァリで、両親と最後の再会。
1836年26歳 マリアに求婚。リストの愛人であるマリー・タグ―伯爵夫人のサロンでジョルジュ・サンドと出会う。
1837年27歳 マリアとの婚約が破棄。
1838年28歳 サンドとの交際が始まり、マヨルカ島に滞在。『前奏曲』作曲を手掛けるが結核が悪化する。
1839年より46年まで、冬はパリのサロン、夏はノアンのサンドの別荘を拠点に活動するようになる。
1843年33歳 結核が悪化し、翌年冬、インフルエンザにかかり重篤に陥る。

1847年37歳 ジョルジュ・サンドと別離。
1848年2月26日 パリでの最後の演奏会。イギリスへ演奏旅行。ヴィクトリア女王の隣席の演奏会など、ロンドン、マンチェスター、グラスゴー、エジンバラでも演奏した。
1849年39歳10月17日 姉に看取られパリで亡くなる。10月30日、聖マドレーヌ教会で葬儀が行われた。


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ショパン (作曲家別名曲解説ライブラリー)


反田恭平(1994-)
Nokturn H-dur op. 62 nr 1 / Nocturne in B major, Op. 62 No. 1 Etiuda C-dur op. 10 nr 1 / Etude in C major, Op. 10 No. 1 Etiuda h-moll op. 25 nr 10 / Etude in B minor, Op. 25 No. 10 Scherzo b-moll op. 31 / Scherzo in B flat minor, Op. 31
ショパン国際ピアノコンクール(2021年10月24日演奏)

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