2月20日1940年【C.エッシェンバッハ】

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クリストフ・エッシェンバッハ
Christoph Eschenbach

[ピアニスト・指揮者/ドイツ]
1940年2月20日 - 82歳
ピアニストとして世界的に名声を得た後、現在は指揮者として活躍しています。


piano Enregistrements de jeunesse

経歴

1940年 ドイツ・シレジア地方の都市ブレスラウ(現ポーランド・ヴロツワフ)に、ブレスラウ大学(現ヴロツワフ大学)の音楽学者ヘルベルト・リングマンを父に生まれた。母は出産の際に亡くなり、父は第二次世界大戦中にナチスの懲罰部隊に入隊し戦闘で亡くなった。
1946年6歳 孤児となり、母の従姉妹ヴァリドール・エッシェンバッハに引き取られる。
ピアニスト、歌手、そして音楽教師であった養母ヴァリドールからピアノをはじめとする音楽教育を受ける。
1950年10歳 ハンブルクに移住。スタンウェイ・コンクールで第1位。オイゲン・ヨッフムの推薦によりエリツァ・ハンゼに師事。
1951年11歳 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮するフルトヴェングラー(1886-1954)に感動し、その日から指揮者を志す。
ヴァリドールは指揮者になるためにはほかの楽器も必要と考え、彼女のすすめでピアノの他に、以後15年間ヴァイオリンも学ぶ。
1955年15歳 ケルンの上級音楽学校(現ケルン音楽大学)に入学し、ハンス‐オットー・シュミット‐ノイハウスにピアノを師事。
1959年19歳 ハンブルクに戻り再びエリツァ・ハンゼンに師事、ヴィルヘルム・ブリュックナー=リュッゲベルクのもとで指揮を学び始める。
1965年25歳 クララ・ハスキル国際コンクールで優勝。
以来、世界各地のコンサートホール、オーケストラからピアニストとして招かれる。ジョージ・セル(1897-1970)からクリーヴランド管弦楽団の演奏旅行のソリストに任命され、カラヤン(1908-1989)とは度々共演しベルリン・フィルとのベートーヴェンの協奏曲を録音するなど、ピアニストとして国際的に名声を得た。
また教則本バイエルを初めとするツェルニー、ソナチネアルバム、ソナタアルバムなどの卓抜な演奏録音でも知られる。


ベートーヴェン:P協奏曲第1番ピアノ:エッシェンバッハ/指揮:カラヤン/ベルリンフィル

1972年32歳 ハンブルクで指揮の勉強を修了し、指揮活動を開始。
1975年35歳 サンフランシスコ交響楽団でデビュー。
客演キャリアの後、北ドイツ放送交響楽団音楽監督として手腕を発揮した。
一時期、アメリカでフィラデルフィア管弦楽団、フランスでパリ管弦楽団という欧米トップランクの両オーケストラの音楽監督を兼任した(北ドイツ放送響の最終シーズンは3団体兼任)。エッシェンバッハは今や、ヨーロッパおよびアメリカの全ての一流オーケストラを指揮している。これまでチューリヒ・トーンハレ管音楽監督、ヒューストン響首席指揮者、ハンブルク北ドイツ放送響首席指揮者、パリ管首席指揮者、フィラデルフィア管音楽監督、ワシントン・ナショナル響音楽監督を歴任。
また、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、ラヴィニア音楽祭、パシフィック・ミュージック・フェスティバルなどの音楽祭の芸術監督も務めたほか、
1978年38歳 初めてオペラを指揮。エッシェンバッハは世界の主要歌劇場に定期的に招かれている。
ヒューストン・グランド・オペラでの数々のプロダクションをはじめコヴェントガーデン、バスティーユ、シャトレ座、メトロポリタン、シカゴ・リリック、バイロイト、ザルツブルク、ウィーン国立歌劇場でモーツァルトからワーグナー、R. シュトラウス、ヒンデミットまで幅広いレパートリーを指揮している。 ザルツブルク、バイロイト、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、タングルウッド、ハリウッド・ボウルなど欧米の著名音楽祭にも頻繁に招かれ、ラヴィニア音楽祭音楽監督、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭芸術監督もつとめた。

1990年50歳 バーンスタイン(1918-1990)逝去後、マイケル・ティルソン・トーマス(1944-)とともにPMFの芸術監督を引き継ぎ、91年、93年から98年まで芸術監督として創成期のPMFを支えた。
2007年67歳 メトロポリタン歌劇場来日公演でジェームズ・レヴァインの代役としてオペラを指揮。
2010年70歳 ワシントンD.C.のナショナル交響楽団及びジョン・F・ケネディ・センターの音楽監督に就く。

常任指揮者を務めるシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭にて(2017年)

2019年からベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団首席指揮者。

これまでフランスのレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ、芸術文化勲章コマンドゥール、ドイツの国家功労勲章、エルンスト・フォン・ジーメンス賞等を受賞。

マーラー:交響曲 第1番『巨人』
Mahler – Symphony No.1 [

シューマン:子供の情景より『トロイメライ』

バイエル、ブルグミュラーの25の練習曲、ツェルニーの練習曲、バッハのインヴェンションとシンフォニア、クレメンティ、ディアベッリ、ドゥシェック、クーラウ、ベートーヴェン、ハイドン、モーツァルトのソナチネやソナタ、メンデルスゾーンの『無言歌集』まで、学習用のレパートリーの録音されたCDが、2021年発売されました。

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