【この道(2019)】- 音楽を題材にした映画

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この道

[監督]佐々部 清
[脚本]坂口 理子
[音楽]和田 薫
[プロデューサー]間瀬 泰宏
[主題歌]EXILE ATSUSHI
[出演]大森 南朋、AKIRA、貫地谷 しほり
[上映時間]105分
[ジャンル]ノンフィクション

「この道」「ペチカ」「からたちの花」など数々の童謡を残した詩人・北原白秋の波乱に満ちた半生と、音楽家・山田耕筰との友情とともに描いた伝記ドラマ。

公式HP】より

自由奔放な天才詩人・北原白秋と、西洋音楽を日本に導入した秀才音楽家・山田耕筰。この二人の友情から日本の「歌」が生まれた。もし彼らが居なかったら、日本の音楽シーンは全く違っていたかもしれない。童謡誕生100年の今年、白秋の波乱に満ちた半生を、耕筰との友情とともに、笑いと涙で描き出す映画『この道』。今、日本歌謡誕生の瞬間に立ち会うことができる。
日本の子供たちの心を表す新しい童話や童謡を作りだそうと、文学者・鈴木三重吉は「赤い鳥」を1918年に創刊した。童謡もこの児童文芸誌の誕生とともに生まれたことになる。白秋と耕筰もここを舞台に名曲「からたちの花」や「この道」などを発表した。それまで、日本の子どもたちの歌は、各地に伝承されてきた「わらべ歌」か、ドイツから入ったメロディーに日本語の歌詞を乗せた「ドイツ童謡」しかなかった。日本人による日本人のための新しい歌が、白秋・耕筰コンビらによって生まれたのだ。

女性にだらしなく、姦通罪で逮捕されるなどのスキャンダルにもまみれた白秋は、今の時代でいうラッパーにも通じる独特のリズムを持つ、誰にもまねの出来ない詩を書く天性の能力に恵まれていた。自意識も強く、子どものように自由な詩人を、大森がしなやかに演じている。
日本初のオーケストラを作るなど西洋音楽の普及に貢献した耕筰役は、EXILEのパフォーマーとして活躍するAKIRA。

監督は、『陽はまた昇る』(02年)、『半落ち』(04年)、『ツレがうつになりまして。』(11年)などを手掛けてきた、日本映画界の名匠・佐々部清。脚本は、『かぐや姫の物語』(13年)などの坂口理子が手掛けた。

あらすじ

昭和27年(1952年)、神奈川県小田原市で、「北原白秋 没後十周年記念コンサート」が開かれ、白秋が作詩した童謡「この道」が、少女合唱隊とオーケストラによって演奏される。指揮をするのは、この曲を作曲した山田耕筰(AKIRA)だ。コンサート終了後、若い女性記者(小島藤子)から白秋がどんな人物だったのか尋ねられ、耕筰は二人の出会いと交流を回想する。
明治43年(1910年)初夏。詩人の北原白秋(大森南朋)は、隣家の人妻である俊子(松本若菜)に夢中になっている。与謝野晶子(羽田美智子)から諭されても、「かわいそうな女の人が隣にいたら、放っておくわけにいかないでしょう?」と開き直る始末だ。
明治44年(1911年)初夏。「邪宗門」に続く白秋の第二詩集「思ひ出」の出版記念会が盛大に開催され、与謝野鉄幹(松重豊)、高村光太郎(伊嵜允則)、萩原朔太郎(佐々木一平)らに祝福される。郷愁に満ちた作風が高く評価され、一躍人気詩人となった白秋は得意の絶頂にいた。だが、大正元年(1912年)夏、白秋と俊子は、俊子の夫から姦通罪で告訴され、逮捕されてしまう。このスキャンダルで白秋の名声は一気に墜ちてしまった。
大正7年(1918年)に鈴木三重吉(柳沢慎吾)が「赤い鳥」を創刊。白秋はこの児童文芸誌を舞台にさまざまな童謡を発表し、新境地を切り開いた。三重吉の仲介で山田耕筰と出会った白秋。一度はけんか別れしたが、大正12年(1923年)の関東大震災後、「僕の音楽と君の詩とで、傷ついた人々の心を癒やす歌がきっとできるはずだ」という耕筰の言葉で、二人は意気投合する。
大正14年(1925年)、日本初のラジオ放送で、白秋作詩、耕筰作曲の「からたちの花」が演奏された。「からたちの花」に続いて発表された「この道」も大評判となり、白秋、耕筰コンビの人気はますます高まった。

白秋と耕筰は関東大震災の被害で意気消沈する子どもたちを元気づけるため、数々の童謡を世に送り出す。しかし、時勢は戦時下へと突入し、2人は子どもたちを戦場へ送り出すための軍歌を作ることを命ぜられてしまう。

メイキング

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