1月8日1788年【ルドルフ大公】

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ルドルフ・ヨハネス・ヨーゼフ・ライナー・フォン・エスターライヒ
Rudolf Johannes Joseph Rainer Erzherzog von Österreich

1788年1月8日-1831年7月24日 43歳没
神聖ローマ皇帝レオポルト2世の末子。
ベートーヴェンの弟子で友人、そして何より誰よりも長くベートーヴェンを支えたパトロンとして知られています。
「大公トリオ」と呼ばれる『ピアノ三重奏曲第7番 Op.97 』(1811年)をはじめ、『ピアノソナタ第26番Op.81a 「告別」』(1810年)、『ミサ・ソレムニスOp.123』(1823年)など14曲を献呈されています。

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生涯

1803年もしくは1804年にベートーヴェン(1770-1827)にピアノと作曲を師事した。その後2人は意気投合し、ルドルフ大公はベートーヴェンの庇護者を務める。1824年まで2人の交友は続いた。

1809年5月4日21歳 ナポレオン率いるフランス軍が5月12日にウィーンを侵攻し、それに先立ってルドルフ大公はウィーンを離れる。
同年10月14日 オーストリアの降伏により終戦、フランス軍が撤退した後の1810年1月30日ウィーンへ戻る。
べートーヴェンは『ピアノソナタOp.81a』の第1楽章の草稿に「告別」「1809年5月4日、ウィーンにて、敬愛するルドルフ大公殿下の出発に際して」、第2楽章「不在」、第3楽章「再会」「敬愛するルドルフ大公殿下帰還、1810年1月30日」と書き、このソナタをルドルフ大公に献呈している。同年 ベートーヴェンから『ヴァイオリンソナタ第10番』を献呈され、初演でピアノを演奏した。

ベートーヴェンに保護者として年金を送りつづけた貴族は他に2人いたが、最後まで援助し続けたのはルドルフ大公のみである。作曲家の大作・重要作を多く献呈され、『告別』の他に『ピアノ三重奏曲”大公”』(1810)『ミサ・ソレムニス』(1823)など合計14曲に上る。『ミサ・ソレムニス』は大公の大司教就任祝いとして書き始められたが、次第に構想が広がり就任式に間に合わず、5年かけて完成させた。ルドルフも自作をベートーヴェンに献呈している。

ベートーヴェン:ピアノ三重奏『大公』
ピアノ:D.バレンボイム(1942‐)
ヴァイオリン:ピンカス・ズーカーマン(1948‐)
チェロ:ジャクリーン・デュ・プレ(1945-1987)

1831年7月24日43歳 生来虚弱で、若くして亡くなる。ウィーンの皇室地下霊廟に葬られ、心臓はオロモウツ大聖堂に眠る。

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