12月30日1904年【D.カバレフスキー】

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ドミトリー・ボリソヴィチ・カバレフスキー
Дмитрий Борисович Кабалевский
Dmitri Borisovich Kabalevsky

[作曲家・ピアニスト/ロシア]
1904年12月30日 – 1987年2月14日 82歳没
子供用のピアノ曲で世界的に知られていますが、ソビエト連邦に優遇され、交響曲やオペラ、30近い映画音楽など作曲し、音楽教育にも情熱を注ぎました。

ドミトリー・カバレフスキー

組曲「道化師」より『ギャロップ』

生涯

1904年 サンクトペテルブルクの数学者の家庭に生まれる。
1918年14歳 一家でモスクワに移住。
1919年15歳 スクリャビン音楽学校(モスクワ第3音楽学校)で学ぶ。(-1925)
1922年18歳 この頃から作曲を始める。
初期はピアノの作品が多く、当初の作品にはヨーロッパの伝統的音楽や、スクリャビン(1872-1915)やミヤスコフスキー(1881-1950)の影響がみられるが、次第にロシアの民謡的素材も作品にとり入れるようになる。
1925年21歳 数学に進む事を望んだ父親に背いてモスクワ音楽院に進み、作曲とピアノを学ぶ。
同年、芸術の大衆化を目指す”学生制作集団”(Prokoll)に入会。以来、一貫して分かりやすい音楽を作曲。
1932年28歳 モスクワ音楽院で教鞭をとり、1939年から作曲科の教授となる。
1934年1月21日 1933年末に完成した管弦楽と合唱のための『交響曲第3番』がレーニンの没後10年を記念した式典において初演される。「レーニンへのレクイエム」として知られる。
1935年31歳 代表作のひとつ『ピアノ協奏曲第2番』作曲。

1939年35歳 全10曲から成る管弦楽曲、組曲『道化師 Op.26』を作曲。彼の作品で最も知られ、特に第2曲の「ギャロップ」は単独で演奏されることが多く、日本では運動会で頻繁に使用される。

ピアノ学習者のための曲集、『30の子供の小品 Op.27』(1939年)、『24の子供のためのやさしい小品 Op.39』(1944年)は初期に学ぶ現代音楽としてよく使用されている。また、1930年と1933年に作曲された2曲の『ソナチネ』は演奏効果も高く、学習者の発表会に良く演奏される。


カバレフスキー こどものためのピアノ小曲集 Op.27


カバレフスキー 24の小品集


カバレフスキー 二つのソナチネ

『ソナチネOp.13-1』
ピアノ:カバレフスキー

第二次世界大戦(1939-1945)中は、多くの愛国的な歌曲を創り、1940年にはソ連共産党にも入党し、戦時中に運営された『ソビエト音楽』誌の編集者も務めた。

『ピアノソナタ第3番』(1946年)

25のソ連の学校で音楽教育の実験的カリキュラムを作成し、自身も7歳児学級を担当した。
ソ連の音楽芸術教育の委員長、ソ連邦教育科学アカデミーの芸術教育部門科学委員会の会長、楽教育国際協会の名誉会長職、ソ連国際友好推進委員の代表など音楽行政上の要職を歴任し、ソ連から受けた名誉は二度のスターリン賞をはじめ数多い。

1987年2月14日 82歳 モスクワで亡くなる。

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