11月15日1942年【D.バレンボイム】

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ダニエル・バレンボイム
Daniel Barenboim

[指揮者・ピアニスト/イスラエル]
1942年11月15日‐ 79歳
現代屈指の巨匠指揮者であり、ピアニストとしても多くの名演をきかせてくれています。
また、パレスチナ問題においてイスラエル政府を批判し、中東平和に音楽家として尽力しています。


バレンボイム音楽論──対話と共存のフーガ

 

ショパン:練習曲Op.25-1(2020年演奏)

経歴

1942年11月15日 アルゼンチンのブエノスアイレスでロシア出身ユダヤ系移民である両親のもとに生まれる。
1947年5歳 母親から、後に父からピアノを学ぶ。幼少から才能を表す。
1950年8月7歳 ブエノスアイレスにてピアニストデビューし、神童として評判になる。
ザルツブルク、パリ、ローマで指揮とピアノを学び、1952年家族共にイスラエルに移住。
同年10歳 ウィーンとローマにおいて、ピアニストとしてデビュー。
1954年夏11歳 両親に連れられ、ザルツブルクでI.マルケヴィチ(1912-1983)の指揮法のマスタークラスに出席。同年フルトヴェングラー(1886-1954)に絶賛される。
1955年13歳 パリで和声と作曲をナディア・ブーランジェに師事。同年ピアニストとしてパリで、翌年にはロンドンデビュー。
1956年14歳 ローマのサンタ・チェチーリア音楽院卒業。
1957年15歳 ニューヨークのカーネギー・ホールで、ストコフスキー(1882-1977)指揮プロコフィエフ『ピアノ協奏曲第1番』を演奏しオーケストラ・デビューを果たし、以後ヨーロッパやアメリカ、南米、オーストラリアなど広く活動を続ける。
1963年21歳 ベートーヴェン『ピアノソナタ』全32曲を公開演奏。

ピアニストとしての名声を確固たるものとし、1962年イスラエルで指揮活動を始め、1964年イギリスで指揮デビュー。1966年からイギリス室内管弦楽団とモーツァルトの交響曲録音を開始。
欧米各地の交響楽団から、指揮者として招かれる。
1966年24歳 21歳のチェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレ(1945-1987)と結婚

 

1966年 初来日。1973年にはNHK交響楽団を指揮。以来度々来日公演を行っている。

1973年31歳 エディンバラ音楽祭において、モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』を指揮してオペラデビュー。
1975年33歳 パリ管弦楽団首席指揮者に就任(-1989)。
1981年39歳 バイロイト音楽祭に初めて招かれ、1984年85年を除き1999年まで毎年バイロイトで指揮を続け、R.ワーグナー『指環』全曲、『マイスタージンガー』、及び二度の『トリスタンとイゾルテ』の各々の新演出を任された。

1987年45歳 デュ・プレが亡くなる。
1988年46歳 高名なピアノ教授ドミトリー・バシキーロフ(1931‐)の娘でギドン・クレーメル(1947‐)の前妻であったユダヤ系ロシア人ピアニストのエレーナ・バシュキロワ(1958-)と結婚。二人は、デュ・プレの晩年時期よりパリで同棲し、既に二人の子供をもうけていた。
1989年11月9日 ベルリンの壁が崩壊。それからわずか3日後、バレンボイムとベルリン・フィルは東ドイツ市民のために急遽無料のコンサートを開催。曲目は、ちょうどレコーディング中だったバレンボイムの指揮とピアノ独奏によるベートーヴェン『ピアノ協奏曲第1番』交響曲第7番』。アンコールにモーツァルト『コシ・ファン・トゥッテ』序曲が演奏された。

「1989年東ドイツ市民のためのコンサート」
指揮:D.バレンボイム
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1990年より、新設されたパリ・オペラ・バスティーユの音楽監督に就任予定だったが、直前に解任されスキャンダルとなった。
1991年9月48歳 ショルティ(1912-1997)の後任としてシカゴ交響楽団音楽監督(-2006)。
1992年50歳 ベルリン州立歌劇場(旧東ドイツ国立歌劇場)音楽総監督に就任。

ベートヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
ピアノ:D.バレンボイム(51歳)
指揮:クラウディオ・アバド1933-2014)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1994年5月)

2017年春64歳 ベルリン国立歌劇場の裏手に、コンサートホール「ピエール・ブーレーズ・ザール」を含む「バレンボイム=サイード・アカデミー」がオープン。「ウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ」が発展したもので、奨学生として選ばれた中東出身の若き音楽家たちが3年間ベルリンで学ぶ機会を与えられる。
ドイツ政府はこのプロジェクトを「中東和平のためにドイツとして貢献できる」と評価し、アカデミーの本拠地の建設費用3400万ユーロのうち、2000万ユーロを出資した。

ベートーヴェン:序曲『レオノーレ No.3 Op.72b 』
指揮:D.バレンボイム
ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団(2006年演奏)

1976年、1990年、1991年、1994年、2001年、2002年にグラミー賞受賞、2003年ウィルヘルム・フルトヴェングラー賞、2004年ウォルフ芸術賞、2007年高松宮殿下記念世界文化賞を受賞している。

2019年67歳 指揮者デビュー50年に際し、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団「名誉指揮者」の称号を授与。同オーケストラで「名誉指揮者」の称号があたえられるのはバレンボイムが初めてである。

バルトーク:ピアノ協奏曲 第1番 第3楽章
ピアノ:D.バレンボイム
指揮:S.ラトル(1955-)
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(2018年2月25日演奏)


ダニエル・バレンボイムの芸術

 

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