11月5日1895年【W.ギーゼキング】

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ヴァルター・ヴィルヘルム・ギーゼキング
Walter Wilhelm Gieseking

[ ピアニスト / ドイツ ]
1895年11月5日-1956年10月26日 60歳没
「モーツァルト弾き」「ラヴェル・ドビュッシーの大家」といわれ、完璧な技巧と繊細な音色でベートーヴェンモーツァルトラヴェルドビュッシーを得意とする20世紀を代表する名ピアニストです。


Debussy: Complete Works for Piano

 

モーツアルト:ピアノ協奏曲第24番K.491
指揮:カラヤン(1908-1989)
フィルハーモニア管弦楽団

生涯

1895年 フランスのリヨンでドイツ人の両親のもとに生まれる。
4歳でピアノを始め、5歳で読み書きができるほどの神童で毎日百科事典と楽譜を読み漁り、6歳でシューマンの幻想曲を弾いたという。
1911年16歳 両親はピアノの才能を伸ばすために北ドイツに戻り、ハノーファー市立音楽院入学。名教師カール・ライマー(1858-1944)のもとで新しいピアノ演奏のシステムの指導を受ける。
1913年18歳 コンサートデビューし大成功をおさめる。
1915年20歳でベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏会を行い大きな話題となった。
1920年25歳 ベルリンデビューを皮切りにヨーロッパ、1926年にはアメリカデビューを果たす。

ヨーロッパ中での演奏会や録音に加え、リサイタル当日でもレッスンを精力的に行った。弟子にはクラウド・シルデ(1926-)などがいる。優れた初見力と記憶力で暗譜が容易であったことから、ハードなスケジュールをこなしたといわれる。

1923年28歳 ハンス・プフィッツナー(1869–1949)のピアノ協奏曲の初演を行なう。
バッハ(1685-1750)、ベートーヴェン(1770-1827)など伝統的作品からブゾーニ(1866-1924)やシェーンベルク(1874-1951)までレパートリーは幅広く、親即物主義の作曲家であるヒンデミット(1895-1963)やプフィツナーの現代音楽を積極的に紹介した。

ドビュッシー:前奏曲 第1集

幼少時から蝶の標本収集の趣味をもち、政治に全く関心が無く、ナチスが台頭してきた第2次大戦中亡命せずコンサートを続けた。戦後にナチス協力者との嫌疑をかけられ、戦後のアメリカ公演をはじめ多くの演奏会がキャンセルされた。

1953年58歳 戦後初めてのアメリカ公演。
室内楽曲を8曲、ピアノ曲を10曲程度作曲し、ドイツ最大の音楽出版社であるショット社から楽譜が出版されたが、現在は絶版である。
1956年10月26日60歳 ロンドンでベートーヴェン全集のレコーディング中に倒れ、緊急で手術がなされたが亡くなった。
ドイツにある彼の自宅近くのヴィースバーデンに眠る。

 

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