9月9日1957年【ピエール=ロラン・エマール】

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ピエール=ロラン・エマール
Pierre-Laurent Aimard

[ピアニスト/フランス]
1957年9月9日 –
現代音楽の旗手であり、古典作品にもストイックに取り組み、高い評価を得ています。


メシアン:幼子イエスに注ぐ20のまなざし

 

経歴

1957年 フランス、リヨンに生まれる。
地元の音楽院に通う。
1969年12歳 パリ音楽院で学ぶ。この年、オリビエ・メシアン(1908-1992)を紹介される。
1973年16歳 パリ音楽院で室内楽演奏により褒賞され、同年オリヴィエ・メシアン国際コンクール優勝。
1976年19歳 ピエール・ブーレーズ(1925-2016)からアンサンブル・アンテルコンタンポランのソロ・ピアニストに抜擢される。

ブーレーズのほか、サイモン・ラトルニコラス・アーノンクール小澤征爾、ズービン・メータ、シャルル・デュトワ、アンドレ・プレヴィンらの指揮者、ウィーン・フィルベルリン・フィルロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ロンドン響、ニューヨーク・フィル、クリーヴランド管などの一流オーケストラと共演を重ねている。
1977年20歳 シカゴ交響楽団と共演し、アメリカデビュー。
1980年代半ばから、親しかったジョルジュ・リゲティ(1923-2006)の全作品の録音に加わるとともに、練習曲数曲を献呈された。


リゲティ・エディション6 鍵盤楽器のための作品集

リゲティ(1923-2006)の他、O.メシアン(1908-1992)、P.ブーレーズ(1925-2016)、K.シュトックハウゼン(1928-2007)、ジョージ・ベンジャミン(1960-)やマルコ・ストロッパ(1959-)ら現代音楽に積極的に取り組む一方、バッハ(1685-1750)、モーツアルト(1756-1791)、ベートーヴェン(1770-1827)の演奏でも高い評価を受ける。

ドイツ・グラモフォン・レーベルから初リリースしたバッハ「フーガの技法」にてディアパゾン・ドール受賞、ル・モンド・ド・ラ・ムジークのショック賞、ビルボード・チャートのクラシック部門初登場1位、アメリカの「iTunes」クラシック・アルバムダウンロード・チャート第1位。ニコラウス・アーノンクール指揮/ヨーロッパ室内管弦楽団と録音したベートーヴェンの「ピアノ協奏曲全集」(03年)と、ドビュッシーの《映像》と《練習曲集》を集めた録音(04年)が、それぞれエコー・クラシック賞受賞。
また、アイヴスのピアノ作品《コンコード・ソナタ》と歌曲を集めたCDは、2005年のグラミー賞受賞。
モーツァルトのピアノ協奏曲第17番と18番のデジタル録音、およびモーツァルトの交響曲第33番のライブ録音(2006年 シュティリアルテ音楽祭)は、世界最大の音楽見本市MIDEMのダウンロード・クラシック音楽部門で表彰された。
2005年48歳 フィルハーモニック協会の器楽奏者賞を受賞。
2007年50歳 ミュージカル・アメリカ 誌の最優秀器楽奏者に選出。

ベートーヴェン:エロイカ変奏曲Op.35


フーガの技法 BWV 1080: 5度の対位における12度のカノン

 

2008年58歳 2008年サウスバンク・センターのメシアン生誕100年祭を企画し、高い評価を得た。翌年には、オールドバラ音楽祭の芸術監督に就任し、音楽祭のプロデューサー、ケルン音楽大学やパリ音楽院で教えており、世界中で特別授業を行うなど、多方面で活躍している。

日本では、「ル・プロジェ・エマール」をトッパンホールで展開。オリジナリティあふれるリサイタルのほか、充実したワークショップなどが大きく注目されている。

A.シェーンベルク:ピアノ協奏曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ピアノ調律師に密着したドキュメンタリー映画『ピアノマニア』(2009年)では、バッハの「フーガの技法」録音において、楽器に繊細な要求をし、音楽に対するストイックで真摯な姿が見られる。


メシアンへのオマージュ

2002年から2004年に録音されたエマールとアーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団によるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

シュトックハウゼン:ピアノ曲 Klavierstück IX
2016年演奏

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