9月5日1912年【J.ケージ】

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ジョン・ミルトン・ケージ・ジュニア
John Milton Cage Jr.

[ 作曲家 / アメリカ ]
1912年9月5日 – 1992年8月12日 79歳没
現代音楽の巨匠。
奏者がステージへ上がりピアノの蓋を開け、鍵盤を触ることなくステージを降りる『4分33秒』がよく知られますが、これは全の思想に基づくものです。
独特の音楽論や表現によって、音楽の定義をひろげ、音楽のみならず、文学、絵画、彫刻など、広い分野の芸術家に大きな影響を与え、詩人、思想家、キノコ研究家としても活動しました。

『4分33秒』

生涯

1912年 カリフォルニア州ロサンゼルスに、潜水艦を建造するなどの発明家である父のもとに生まれる。
幼少よりピアノを学んだ。
1930年18歳 パリでエルノ・ゴールドフィンガーに建築を学ぶ。
1931年19歳 アメリカに戻り、ニューヨークでH.カウエル〔1897-1965〕に学んだのち、A.シェーンベルクに師事。
1934年22歳 1937年にかけて南カリフォルニア大学のシェーンベルククラスで学び、12音技法などシェーンベルクの影響が濃い初期の作品から、次第に電気楽器の可能性、ノイズの重視、実験的音楽センターなどのアイディアをもつようになる。

1940年28歳 グランドピアノの弦にゴム、木片、金属などを挟み、音程や音色をプリペアド・ピアノを考案し、それを用いた『バッカナル』を発表。1945年33歳より2年間、コロンビア大学で鈴木大拙に禅を学び、東洋思想の理解を深める。
1948年36歳 この時期の代表作『プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード』発表。ピエール・ブーレーズ(1925-2016)から称賛され、交流が始まる。(後に偶然性の音楽のあり方をめぐり決裂)

『ソナタとインタールード』1、2、3、5番
Sonatas and interludes for prepared piano

1952年40歳 中国の「易経」に触発され「偶然性」「不確定性の音楽」「偶然性の音楽」を創始し、彼のもっとも有名な作品となる『4分33秒』を発表する。この作品は3楽章全てに「TACET(休み)」とのみ記されており、初演したピアニストが舞台に出てからピアノの蓋を閉めるまで4分33秒間のパフォーマンスだったことからこのタイトルが定着した。

1954年42歳 ストーニー・ポイントで菌類学の勉強をはじめる。
1950年以降、任意の42枚のレコードをテープに録音した『心像風景第5番』、ラジオを楽器に見立てて構成した『ラジオ・ミュージック』(1958年)、声楽の可能性を大幅に拡張した『アリア』、独創的な図形楽譜の集合体である『ピアノとオーケストラのためのコンサート』、『カートリッジ・ミュージック』(1960年)、『0分00秒』(1962年)、『HPSCHD』(1969年)など実験的作品を発表し、著書『サイレンス』を出版。

『Water Walk』
演奏:ジョン・ケージ(1960年)

1963年51歳 ニューヨークにてエリック・サティの『ヴェクサシオン』を世界ではじめてサティの指示どおり840回の反復を行ない、18時間に渡る演奏を行う。

1970年代にはケージの集大成的な作品ラジオ劇『ロアラトリオ』、80年代には過去のオペラのアリアがチャンス・オペレーションの手法でコラージュされるオペラ『ユーロペラ』I〜V、日本の思想を背景にした『Haikai・IとII』、ナンバー・ピースと呼ばれる題目が数字だけの作品を発表するなど、常に斬新な作品を生み出した。

1992年8月12日79歳 脳溢血のためにニューヨークで死去。

ジョン・ケージ著作選


ジョン・ケージ小鳥たちのために

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