【別れの曲 (1934)】-音楽を題材にしたノンフィクション映画

別れの曲

[監督]ゲツァ・フォン・ボルバリー
[原題]La Chanson de I’Adieu
[脚本]エルンスト・マリシュカ
[総指揮]アルベール・バランタン
[製作]フリッツ・フロム
[撮影]ウェルナー・ブランデス
[音楽]アロイス・メリヒャ
[出演]ジャン・セルベ/ジャニーヌ・クリスパン/カトリーヌ・フォントネー
[製作年]1934年
[製作国]フランス
[上映時間]87分
[ジャンル]ドラマ

“ピアノの詩人”ショパンの愛と青春を描いた幻の音楽映画。
1935年にフランス語版が日本で劇場公開、大ヒットし、エチュード第3番が「別れの曲」と呼ばれる由来となった、伝説の名画。

「春のパレード」を脚色したハンガリーの劇作家エルンスト・マリシュカが脚色し、「モナ・リザの失踪」「春のパレード」のゲザ・フォン・ボルヴァリーが監督、撮影は「ワルツの夢」「恋は盲目」「少年探偵団」のウェルナー・ブランデス。ショパン音楽の編曲はべルリンフィルハーモニック管弦楽団の指揮者アロイス・メリハル。

1830年春、ロシアに反抗し独立運動に燃えていたポーランドの青年たち同様、ショパンも地下活動に参加するなど祖国を強く思う気持ちを胸に、ピアノに向かっていた。
彼の音楽教師エルスナーは、才能をポーランドに散らせてはいけないとショパンの恋人コンスタンティアに、嘘をついて別れるよう頼みこむ。2人はお互いに未練を残しながらも、悲しい別れをし、ショパンは当時の文豪、詩人音楽家が集う芸術の都パリへと向かう。
ピアノメーカープレイエルの主催によってパリで初めての小さな演奏会を開いたその日、ポーランド蜂起の知らせを聞いたショパンは激しく動揺し、パリの人々が聴いたことがないほど、強烈で情熱的な演奏をするのだった。
男装の女流作家ジョルジュ・サンドに見いだされ、リストとの友情を育み、名声は高まっていった。
一方、祖国に残るコンスタンティアはショパンへの想いを募らせパリへ出て来たが、彼がジョルジュ・サンドと恋仲であるのを知り、淋しく彼をあきらめて故郷へ帰っていくのだった。

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