音楽を題材にした漫画(1980年代)

1980年代漫画はよく読まれ、バブル期1988年の漫画市場規模は3260億円に達し、週刊ジャンプが500万部を売り上げた時代。その年代に発表された、音楽を題材にした漫画7作品をご紹介。

(数字は雑誌に初掲載された年)

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いつもポケットにショパン:くらもちふさこ(1980年)


いつもポケットにショパン 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

作品の影響でピアノを習い始めた少女が増えたといわれる。同じピアノ教室へ通う幼馴染の須江麻子と緒方季晋。季晋が中学進学と同時に西ドイツへ留学したため音信不通となる。別々の高校へ進学し再会を果たすが、季晋は麻子をライバル視して距離を置くように。その背景には共にピアニストだった2人の母親の因縁が関わる。親子関係、友情、恋心が交錯する名作。ドラマレコードが3作発売され、作中の楽曲がイングリッド・ヘブラー、クラウディオ・アラウら巨匠の演奏で挿入された。NHK朝のテレビ小説「半分、青い」で実名で登場する。


モーツァルト療法 ~音の最先端セラピー ~1.もっと頭の良くなるモーツァルト ~脳にエネルギーを充電する音
「モーツアルト弾き」と言われたヘブラーのCD


Claudio Arrau plays Chopin
チリ生まれのヴィルトゥオーソ、クラウディオ・アラウ

ぼくたちのモーツアルト:よしまさこ(1982年)


僕たちのモーツアルト (マーガレットコミックス)

東京工芸大学マンガ学科で准教授をつとめヴァイオリンを趣味とするよしまさこ氏が、横浜国大在学中、卒論と同時に書いた作品。

ルードウィヒ・B :手塚治虫(1987年)


ルードウィヒ・B (手塚治虫文庫全集)

幼少からピアノを習い、クラシック音楽に造詣の深かった手塚治虫氏。連載中の1989年2月9日に亡くなったため、未完の絶筆となった作品。耳にハンデをもちながらも、音楽の才能を開花させるルードウィヒ・Bと不幸な生い立ちからルードウィヒを憎む貴族・フランツ。2人の運命が交差する。

まみあな四重奏団 :槇村さとる(1988年)


まみあな四重奏団 (集英社文庫―コミック版)

ヴァイオリニストの父とピアニストの母をもつ小泉四兄妹。音楽の才能に恵まれた兄たちと、末っ子の花梨はおちこぼれの音大付属高校受験生。双子の兄の和音がヴァイオリニストとして活躍に花梨は自慢でありながら劣等感に落ちこむことも。和音のことを特集した雑誌により、小泉四兄妹は残酷な事実を知る。競い励ましあう小泉一家のシンフォニック・ロマン!!

「あると」の「あ」:赤石路代(1988年)


「あると」の「あ」 (1) (小学館文庫)

モーツアルトを由来に「あると」と名付けられた主人公は幼いころ父親が自殺し、母親に育てられてきた。経済的な理由で高校進学を諦めてたが、母があるとに内緒でドイツ留学時代の友人で有名指揮者である千家宣威に演奏テープを送り、東京音大の付属高に入学することになる。千家宣威の息子アイドルピアニストの千家北斗や、あるとの初恋の人である盲目のバイオリニスト、三枝勝と出会い・・・。

DIVA:小野弥夢(1989年)


DIVA 1

高名なバイオリニストの父とイギリス一のオペラ歌手の母を持つリマは、過程をかえりみない母・フィオナを憎み、交通事故死したやさしかった父のあとを継ごうとヴァイオリニストを目指す少女。リマの身にも、バイオリニストとして致命的な事件が起こり…諦めざるを得なかったバイオリンの夢を捨てざるをえず、憎んでいた母親と同じ歌の道で、苦しみながらも才能を発揮していく。

マドモアゼル・モーツアルト:福山康治(1989年)


マドモアゼルモーツアルト 1 (モーニングKC)

1760年のザルツブルク。音楽家レオポルトは娘エリーザの音楽的才能に気が付く。女性として音楽家にはなれない時代、エリーザの髪を切り男子として育てることに。エリーザはさらに才能を開花し全ヨーロッパで楽才をとどろかせるようになり、家族や宮廷学長サリエリたちの悲喜劇を描く。ラジオドラマや小室哲哉氏らが音楽を担当したミュージカルとして上演された。

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